呪術短編

本音と甘美な交渉術

………いったッ……………うーん、どうしよ
……私は絶賛ピンチです。

今日もいつものように呪霊の目撃情報があって、今は使われていない廃工場へと任務に来ているわけなんだが…………
どうやら一級術師の私には重すぎる任務だったようだ。
今目の前にいるアレは…………「特級レベル」だ。

私には無理だと痛感している。
一旦退いて立て直したい。

しかし、事前に聞いていた呪霊に誘拐されていたという子供が目の前にいるのだ。
子供を置いて逃げることなんてできない。

「うぇぇえ~ん!!」
……にいちゃッ……ひぐっ」
兄弟だろうか。
人のような形をした呪霊に子供たちを人質に取られている。
子供たちは、命はあるようだが顔には紫色の染みが浮かんでいる。

放っておけば危ないだろう。
あちこちから血が流れている身体を無理やり起こす。
もう色んなところがやられている。
幸いなことに腕も足もまだ付いている。
折れている骨も肋のみで運が良い方だ。

私は意を決した。

万が一、このまま死んだとしても…………
その前に、目の前の子供だけはここから逃そう―――と。
私の術式は冥界より死者を自分に憑依させ、その力を使うというもの。

………自分よりも呪力が強すぎる死者を憑依させると、理性が効かず意識も無くしてしまう。
身体も魂も乗っ取られて最終的にはどうなることか分からない……………いや、想像もしたくない。

でも今はそんなことを言ってられない状況なのだ。
…………一か八か、呼ぶかぁ。………イザナミ。」
右手の人差し指と中指を立て、口元へ持ってくる。
死者の名前を呼んだ。
そして、体の中に何かが入ってくる感覚があり―――
私はそのまま意識を飛ばしたのだった。

 

**

 

……………………え、」
目が覚めたらそこは、見慣れた天井。
ここは高専の保健室だ。
上体を起こすと、身体が痛んだ。

………ッ」
「お、起きたか。……全く無茶するよ。」
ベッド毎に仕切られたカーテンを開き、家入さんがベッドのそばに来てくれた。
…………生きて…………る」

正直終わったと思った。
特級レベルの死者を自分へ憑依させたのだ。
自分の魂どころか、最悪、あの兄弟や助けに来てくれたかもしれない呪師まで殺してしまうんじゃないかと…………覚悟していたのだ。

……悟が駆けつけた時にはボロボロの名前と、失神した子供が二人一緒に倒れてたらしいよ。」
家入さんは思い出すように話してくれた。

……………五条さんが?…………後でお礼言わないと。」
忙しいのに助けに来てくれたことに感謝しないと。
今度……、甘いものでも持っていこうと決めた。
「あんな奴にお礼は要らないだろ。………それより、特級相手だったんだってな。」
「あー、そうなんです。子供がいたので退くわけにもいかず。」
「中、グチャグチャだったぞ。」

家入さんは呆れながらも自分の肋辺りを指差した。
相変わらずさらりと怖いことを告げる。
………すいません……。」
生きてて運がよかったと改めて痛感した。

私はのそりとベッドから降り立ち上がる。
「謝るくらいなら毎度毎度無茶はしないでほしいな。……もう動いて平気なのか?」
はぁ、とため息をつきながらも心配そうに問いかけてくれる。
「家入さんのおかげですよ。ありがとうございます。大丈夫です。それにもう16時ですし…………。」

…………あ、そういうことか。」
家入さんはよっこいしょ、とデスクの椅子に腰掛けた。
……七海にバレるのが嫌なんだな?」
……………家入さん…………
揶揄うようにニヤッと笑いながらこちらを見てきたので、私は苦笑いを返した。

「同棲してると………隠し事って難しいんですよ………。」
「だろうな。それに七海だしな?…………あいつなら直ぐ気付くだろ。」
………………怒られるの嫌なんで、何事もなかったかのようにサッと帰ります。」

恋人の七海健斗は同僚の呪術師だ。
彼は常日頃から、私の「死者を憑依させるという術式」のことを心配しており「もっと気をつけてください。」とか「もっと自分の体を労ってください」とか「……あなたは死にたいんですか?」とかなんとか母親かというほどにガミガミと怒られ続けている。

術式の特徴上、しょうがないのだ。
この身を使って危険に晒しながら戦うしか………方法がないのだから。

そんな健斗とも同棲をして長くなる。今日は、このまま任務終わりの本人と鉢合わせてバレる前に家に帰ろう。
どうせバレるんだったら、後日……終わってから怒られたほうが怒りの熱も引いていてマシだと思うのだ。

そう思い、家入さんにお礼を伝えささっと報告書を書き上げ…………健斗よりひと足早く帰宅したのだった。

 

**

 

「お疲れ様!健人!」
……お疲れ様です。」
一緒に住んでいる恋人の健人が帰ってきた。

今日は残業なく無事帰宅できたようで、時刻は18時。
でも今日は……いつもとは纏う空気が違って見えた。
健人?今日元気ない?任務大変だった?」
玄関に迎えに行って笑顔で出迎え、そしていつもの様にスーツの上着を貰う。

ハンガーにかけると、そこはしっかり「ありがとうございます」と返してくれた。
貴女こそ、今日の任務は大丈夫でしたか?」
「え?もっちろ~ん!余裕余裕~!一級の私が行くほどでもなかったよ~!」

………そうですか。」
健斗は眼鏡とネクタイを外しながらリビングへ向かった。
私もリビングへ向かい直ぐにキッチンへ戻る。
「もうご飯食べる?できてるよ!」
「いえ……、今日は少し休憩してから頂きます。」

え?」

いつもは家に帰るなり「いつもありがとうございます。いただきます。」とか言って直ぐに食べるのに
シャワーも浴びずにリビングを通り抜け、寝室へと真っ先に向かう健人の後ろ姿を追いかけた。
ねぇ、健人?」

扉を開けてみると、着替えもしないままベッドに腰掛けた健人がふぅ、とため息を吐いていた。
「何かあったの?私でよければ話聞くよ?」
健人の前にしゃがみ込み、見上げるように様子を伺うも何も言ってはくれない。

……何か悩んでいるのか眉間に皺を寄せていた。
余りにも重く暗い雰囲気が漂っている。
………私には話しにくいことなのか………と、少し待ってみても話してくれそうにはない。
……わざと雰囲気を変えようとおちゃらけて言ってみた。

「元気ない時はさ、ほら、違うことで気を紛らわすのが一番だよ!ねぇ、まだ早いけどする?」
いつもは絶対にこんなこと言わないのだが
私は着ているブラウスの胸元のボタンを一つ外してみた。
こんな分かりやすい冗談なら、健斗は軽く流してくれるだろう。
いつものように「何を言っているんですか、貴女は」とか言って。
そう思ったのだが実際の反応は異なるものだった。

健人はその言葉を聞くなり、私の腕をぐいと引っ張りそのままベッドに押し倒した。
「え?えぇ?」え、まさか本当にするつもりなの?と焦る私をよそに健人は私を見下ろしていた。

その身体で出来るとでも言いたいんですか?」
「え?な、なんのこ
健斗はゆっくりブラウスのボタンを外していき―――そのまま下着一枚になった私の身体が露わになる。
家入さんに治してもらったとはいえ、薄い傷跡はまだ残っている。
傷もほとんど治っていたから、怪我したことをバレないように念のために包帯は取っていたのだ。

知ってたの?あ、でも全然だいじょ……
健人はいつもよりピリッとした雰囲気で薄く目を細めながら私を見ていた。
珍しく怒っているのだろうか。つい、私の語尾は小さくなっていってしまう。
「今日の任務で確認されていた呪霊は一級のはずでしたが、現地に現れたのは特級だったそうですね。」
「よく知ってるね?」
健斗は淡々と事実を述べていく。それが逆に怖い。

「帰りに高専に寄ったのですが、貴女の報告書を見つけたので、その後家入さんに会いに行きました。」
「え、家入さんに?」
ビクッと肩がつい震えてしまった。

と、いうことは…………家入さんは全て話したのだろう。
「また無茶な戦い方をしたそうですね?子供を守るためとはいえ、また特級レベルの死者を憑依させたとか―――
「いやぁそれは、その。しょうがないっていうか
…………はぁ。それは勿論、分かっていますが…………
健人が言葉を詰まらせながら何かを言おうとしている、彼にしては珍しくいつもの冷静さは欠けていた。
「私は正直なところ……、貴女に呪術師を辞めてもらいたいと思っています。」

……え?」

予想していなかった言葉に、私は健斗を睨みつけた。
「何それ、私がこの仕事好きなの知ってるでしょ?」
知っています。」
「じゃあなんで、」
私はこの力で呪霊を祓って人を助けられることにやりがいを感じている。
辞めるつもりなど………今のところは全くない。

「貴女は呪術師としては優しすぎます。そんな貴女の無茶をする姿を、いつも心配している男がいることも、分かってはくれませんか?」
張り詰めていた空気は一変し、どこか柔らかく優しいものに変わった。
健斗は眉尻を下げ、申し訳なさそうに私の薄く傷跡が残る肋辺りにそっと手を添えた。

「ご、ごめんなさい!その、あー、えっと………
なんて言ったらいいのか分からず、言葉に詰まってしまう。
私のことを心配してくれているのは分かっているのだが、でも術式がこういうタイプな以上はしょうがないのだ。
呪術師を辞めてほしいそれも相手を思うからこその言葉だと理解はしている。
「いえ、私も出過ぎたことを言ってしまいました。すみません。」
「やっ、健人は間違ってな

押し倒された時とは違い、ふわっと優しく腕を引っ張って起こされ今度は目の前の健人の腕の中にすっぽり収まる形になった。
どうやら貴女のこととなるとコントロールが効かなくなるようです。……どうか、なるべく無茶だけはしないでほしいのですが。」
確かに、仮に恋人が無茶な多い戦い方をしていたら………心配して当然だ。
私も同じく心配するに決まっている。

「ごめんなさい。気をつけます。だから、その、ごめんなさい。傷のこと言わなくて、」
最後の方はゴニョゴニョと小さく尻窄みになっていってしまった。
言葉になっていなかったかもしれない。
どうせ怪我のことがバレるなら、後日バレた方がきっと怒られないで済む。
なんて考えていた数時間前の自分が恥ずかしい。
健斗は申し訳なさそうに私を見つめてくる。
その視線だけで、私に対するどうしようもない怒りと心配と………、愛情が痛いほど伝わってくる。

「ねぇ。健斗がいいなら
このままシない?と聞こうとしたところ、健斗は気付いたようで目を少し見開いた。
……まさか、本気ですか?……………………
「えっ………………はい。傷は本当に痛くないから……。」
……………はぁ。」
健斗は短くため息をついた。

…………分かりました。少しでも痛みがあれば直ぐに止めます。」
そう言い健斗は自分のシャツのネクタイを解いた。
―――そして長い夜は始まった。

 

**

 

「ねっ、もうやぁっ、んっ、んっ」
いつもより優しく長い……丁寧な愛撫。
もうどれくらい経っただろう。

「んもっ、もう、あんっ待って、健人!」
私の秘部を愛撫する健人の手を止めるように、掴んだ。
繰り返される優しく甘い刺激に耐え切れず……つい行為を止めてしまった。
その先の刺激は……なぜか、いつまで経っても与えてくれないからだ。

ど、してそんな………今日は焦らしてばっか……………。怪我、してるからじゃないよね?……私に呪術師辞めて欲しいって、言ったこと……気にしてるの?」
すると、まさかそんなことを言われると思っていなかったのか健人はバツが悪そうにパッと視線を逸らせた。

……私が逆の立場でも同じこと言ってると思う。」
私は健斗の後頭部に手を添え、自分の方へと引き寄せた後……キスをした。
っ全く、貴女は……、」
健斗は本日何度目かの小さなため息をついた。
でも………、さっき逸らした視線は合わせてくれていた。

「だからその、」
……なんですか?」
「その、アレ!、えーっと」
……?」
健斗は私の言葉を待ってくれていた。
「あーっ、もう、言わさないで!分かるでしょ?」
……すみませんが、分かりません。ちゃんと貴女の口から言ってください。」
「もーーーっ!意地悪なんだから!!」

優しいその愛撫じゃなくて、その先が早く欲しいとこの男は私に言わせたいのだろうか。
もう、そろそろ我慢できないからその、健人のが、欲しいです
ズボンから主張しているソレへと視線を落とす。
…60点ですが、貴女にしては合格点でしょう。」
もう既におっきくなっている健人のソレ。
いつ見ても、何度体を重ねても慣れないそのサイズ。
健斗はズボンとパンツをずらして、ボロンッと大きなソレを外へ出した。

トロトロになった秘部に擦り付けられ……グチュッ、と音を立てた。
主張する健斗のソレにどうしても目線がいってしまう。
自分がこんなに健斗を興奮させられている、と思うだけでさらに気持ちが昂ってくる。

もう今日は焦らされに焦らされたのだ。
頭などもう正常に機能しているはずがない。
私はずっと言えなかった言葉を、思い切って言ってみた。
「ん、あの、健人……………今日は、生、でしていいよ。……だから結婚しよ?」
「なっ!?こんな時に何を
いつもは避妊のために健斗は絶対にゴムを付けてくれる。
大切にしたいんです。とか当然のことです。とか言って………恋人になって長いけれど………生でしたことがなかったのだ。
聞こえる焦った声は無視して、私は健人の腰に足を巻きつけグッと自分の方へと近づけた。

「!、ちょっと待っ!!」
珍しく聞こえる焦った声。
静止を振り切り、大きなソレは何も纏うことなく私の中へと一気に深く入り込んだ。
「んあああっ!」
「~~~~ッ!」
もう何度も身体を重ねているというのに、生の感触に身体は正直に反応してしまう。
ッダメに決まってるでしょう……!すぐ、抜きま
腰を引いて抜こうとする健人の腰をギュッと強く足で押さえつけた。
「赤ちゃんできたら呪術師辞めるよ、」

は?」

健斗の耳元でぼそっと呟いたら見たことないってくらいに目を見開き、健斗は驚いていた。
まぁ、いつかは欲しいと思っていた。
まだ仕事は続けていたいけど流石に出来たら諦めがつくだろう。
そんなに都合よく私の元に宿ってくれるとも思っていないのだが。

……だから、責任とってね?結婚して……くれるよね?………赤ちゃんできたら仕事は辞めて、健人だけを待ってるお嫁さんになってあげても………って、えっ、んっ、やぁっ!?」
ぐぐぐと膣の中で健人のソレが大きくなるのが分かった。
「なっへ?んぁっ、今、……おっきくなるとこ、あった?!」
「ッ、勿論責任は全て私が取ります。」
健人は苦しそうに目を細め、身体をぶるっと震わせた。
ッ私だって男ですよ。……こういうことは、普通男の私から告げるものでしょう。もう後戻りはできませんよ。本当に覚悟はいいんですね?」
健人がぐぐっとさらに奥深くまで突き上げた。

「ふぁっまっ、ふ、ふかぁっんあっ」
本当に妊娠させるというように普段はそんなことしない癖に今日は子宮の入り口にゴツゴツと当てていた。
ズンズンと最奥まで突かれるその律動に、私の腰も自然と健人のソレを求め動いてしまう。
「それはわざとですか?」
?、わかっんっ、あっ、あっ、わかっッ」
「ッ無意識ですか。本当に貴女はいつもいつもッ」
私の弱いところを確実に責めながら、子宮の入り口まで何度も突き上げる。
私も初めての感触に子宮が、中が、ギュウギュウとしめつけ健人を求めている。
ッキツっ、」
「あっ、んっ、んっ、ふぁっ
私の腰を優しく掴み、健人の律動はより激しく深くなっていく。
「まずは一回、出しますッ
「まずっ?やぁっ、んっ、んっ、んぁぁあんっ」

奥の奥まで押し広げられ感じたことのない快楽の波が押し寄せたと同時に欲望をぶつけられる。
一瞬も待ってくれることはなく、再び腰の動きは再開される。
寝室のベットはギシギシと軋み、部屋には肌のぶつかる音が止むことはない。
「あっ、あっ、もっやぁんっ、ッぁあああぁんッ!!」
……ッ、」
腰を掴まれたままグッと子宮の入り口にキスをした状態で、ビュルルッと精子が再び大量に吐き出されるのが分かった。
孕ませるとでも言いたいのか逃げられないように腰を掴まれ奥深くへと吐き出された。

子宮の入り口に健人の大きいソレが届き、子宮へ直接白濁が注ぎ込まれている。
逃げられない快楽に背中が浮き、身体が反り、ビクビクと何度も絶頂へ達する。
「あっ、んっ、出てる、健人の精子、孕んじゃ……うんッ」
まだ、終わりじゃありませんよ?」
「んっえっ?」
子宮に直接今注がれたばかりだというのに、再びムクムクと質量を増していく健斗のソレ。
「あっ、やっ、もっ、腰持たな……、」
「明日は休みを貰ったんでしょう?傷さえ痛まなければまだまだ中に出させてください。」
健斗は真剣な瞳で私に言う。
彼は本気で私を孕まそうとしている。

…………子供ができたら辞めると言ったから。
―――それ程までに、私の身を案じ、愛してくれているのだ。

「傷は痛くなッんっ、はぁっ
「それなら、今日でッ、貴女を孕ませましょうか!」
流れる汗を妖艶にペロリと舐め上げ、いつの間にか優しい「大人」の顔から「男」の顔へと変わっていた。
そんな表情を見せられて………私も少しネジが緩んでしまったみたいだ。
「んっちょおだい?、いっぱいッ中、出して?孕ませてぇっ
「ッ、どれだけ煽れば気が済むんですか?今日は、朝まで止まれないかもしれませんッ
「いーよっ健人、今日は、めちゃくちゃにしてッ?」
ギリギリまで引き抜いたかと思うと、勢いよく、ばちゅんと最奥まで突き上げる。

「んぁぁぁあああぁんッ」
ただ一突きされただけ。
それなのに簡単に絶頂してしまう。
ドロドロに溢れる私の精液と健人が中に出した精子が絡み合い、どっちのものか分からないほどに混ざり合ったその液体が、繋がっているお互いの繋ぎ目からぼとぼと、と溢れていく。

「どろどろだよぉッも、めちゃめちゃになんッ」
繋がったまま、くるっとうつ伏せに向かされ、お尻を健人に向けたバックの体制へと変わった。
「け、健人ぉ、待って、はずか………
「まちません。名前、めちゃめちゃにしてあげます、よッ」
私の静止など聞かず、後ろから腰をばちゅばちゅと打ち付ける。
あまりの気持ち良さに身体から力が抜けていく。
……お尻を突き上げたまま、力が入らず支え切れない上半身はベッドへと沈んでいく。

「ふぁぁぁんっ、きもちッ、すきいッ、やぁぁぁあンッ」
ばちゅんっ、と一際大きく突き上げられたと共に、ついさっき出したとは思えないぐらいの濃い精子が注ぎ込まれる。
「ふあッ、びゅるびゅる出てッ、あぁあッ」
「全部、受け止めてくださッい、」
中にまた吐き出される。
繋ぎ目からは、ごぽりと白い液体が溢れ………シーツに落ちて染みていく。

「はッ、はぁッも、すごい量ッ………んんッ、ひぁんッ!?」
お尻を突き上げた状態、バックの体制で繋がったまま、健人の質量は再び増していく。
「健人っもしか、してっ、いつも、我慢してた?本当はッ、こんな

いつもは長くても一、二回で終わるのだ。
普段の彼は嘘なのかと疑いたくなるほどに、腰の動きは止まらない。
健人は私の顔を優しく後ろに向け、再びずちゅん、ばちゅんと突きながらキスをする。
精子で溢れ返った私の膣の中からは音を立てながら溢れて落ちていく。
「もう我慢はしませんッ。私の妻に、なってくれるんでしょう?」
「も、ッもちろ、ん、ッあ、約束ッ、あんっ」

そのまま朝まで止まらず、何度も何度も精液を子宮の中へぶちまけられ、途中で意識を飛ばしてしまったのだった。

 

**

 

ん、」
少し重い瞼をゆっくり開けると、こちらを見つめる健人が映っていた。
おはようございます。その、身体は大丈夫ですか?」
私の腰を労るように撫でてくれた。

ん、大丈夫っって言いたいところだけど、さすがに……腰が立たないです。」
昨日のことを思い出し、恥ずかしくなり…………語尾がつい敬語になってしまった。

「健人こそ……腕、痛くない?」
ずーっと腕枕をしてくれていたのだろう。
私の頭の下に敷かれている健斗の腕に手を添えた。
「これぐらい、何ともありませんよ。」
健人は優しく目を細めながら、私の頭を撫でた。

……好きよ、結婚して?健人。」
「だから貴女はどうして……、普通は男の私から言うものでしょう。」
「えぇ……?、どっちから言ってもおんなじだよ……。」
健人は私の顎に指をかけ、少し上に向けた。
「結婚してください、名前……どうやら私には貴女がいないとダメなようです。」

……そのまま瞳を閉じた健人の顔が近づく。
カーテンの隙間から差し込む暖かな光と共に、私は瞳を閉じた。
まるで誓いのキスだなぁ、なんて柄にもないことを考えながら。